浴槽水

  • Bath Water 

より高度な衛生管理のために

大浴場が設置されている温浴施設や宿泊施設では、循環式ろ過システムが導入され、その衛生管理は厚生労働省によって定められています。
近年、公衆浴場を発生源とする「レジオネラ症」の事故が続発し、施設側の管理責任が問題になることがあります。
TOHZAIでは管理基準を満たすと共に、より高度な衛生管理を実施する事で、入浴者の健康と安全を守る浴槽水処理を提供しています。

主な使用業種リゾートレジャー施設、ホテル、老健施設、病院 など

  • 1

    殺菌剤
    • バルスターDT
    スケール防止剤
    • スパブライトCD
  • 2

    除菌剤
    • 除菌剤
  • 3

    洗浄薬剤
    • スパレジオ シリーズ
    • スパブライト シリーズ

Problem

こんなお悩みありませんか?

浴槽水におけるトラブルは、現場環境や運転状況などの複合的な要因によって発生します。
よくお問い合わせいただく事例と、TOHZAIによる対応の一例をご紹介します。

01

レジオネラ属菌など衛生管理を徹底したい

浴場は多くの人が利用するため、外部から持ち込まれる埃や垢などを栄養源として微生物が繁殖しやすい環境となります。
微生物は浴槽設備内で生物膜(バイオフィルム)を生成し、レジオネラ症の原因となるレジオネラ属菌もバイオフィルム内で増殖してしまいます。
特に循環配管の内壁やろ過装置、集毛器、水位計などはバイオフィルム生成のホットスポットとなります。
浴槽の衛生管理において、バイオフィルムの除去と日常的な殺菌処理による菌繁殖の抑制が、重要なポイントとなります。

  • レジオネラ属菌
    写真提供:佐賀大学医学部 宮本比呂志博士
  • 循環配管のバイオフィルム汚れ
  • 集毛器の汚れ
弊社の対応
  • 洗浄剤による定期的な
    配管洗浄※1

    バイオフィルムの除去には、洗浄剤を使用した洗浄が効果的ですが、洗浄成分により除菌・洗浄効果、作業性、コストが異なり、設備材質に悪影響を及ぼすこともあります。
    TOHZAIでは長年培われたノウハウと豊富な洗浄実績を基に、現場状況に適した洗浄剤「スパレジオシリーズ」を選定し、ご提案します。

  • システムの診断・見直しによる
    衛生管理強化※2

    現状のシステムフローを診断することで、バイオフィルムが発生しやすい箇所を特定し、最適なシステム改善をご提案します。
    遊離残留塩素濃度を維持する「ステリライザーSA」の導入や、除菌剤「スパレジオA-5」の併用により、浴槽水中で酸化力の高い二酸化塩素を発生させ、バイオフィルムの抑制効果を高めます。

配管洗浄の効果※1

ステリライザーSA、スパレジオA-5の導入※2

塩素濃度管理の比較

02

省エネルギー対策を行いたい

温浴施設の運営では、浴槽水の昇温、水道水などのエネルギーコストが大きな負担となります。
そのため、多くのお客様が省エネルギー対策に取り組んでおり、温浴設備の省エネルギー対策に関する問い合わせが増加しています。
また、温泉水を使用する施設では、カルシウムなどの硬度成分が循環配管や熱交換器内にスケールとして析出し、熱交換効率の低下によって昇温コストが上昇するだけでなく、営業に支障をきたす場合もあります。

  • スケールが発生する過程
  • スケールが付着した配管と熱交換器
弊社の対応
  • スケールの除去

    配管内にスケールが6~8mm析出すると、機器の熱交換効率は約40%低下し、燃料やメンテナンスコストの増加に繋がります。
    TOHZAIでは、スケール防止薬剤「スパブライトCD」やスケール洗浄剤「スパブライトGH、AH」を取り揃えており、熱交換効率の改善を通じてコスト削減と省エネをご提供します。

  • 日常的なスケール抑制によるコスト抑制※3

    スケールの付着はろ過流量を低下させ、水質の悪化や菌繁殖の増加など、衛生管理の不良を引き起こします。また、薬剤や補給水などのコスト増加にも繋がります。
    スケール防止薬剤「スパブライトCD」で系内へのスケール付着を防ぐ事で、コスト増加を未然に防ぐことが可能です。

スパブライトCDによるスケール防止※3

スケール防止剤の注入前後の比較サンプル
エネルギーコスト削減例

03

アルカリ泉での衛生管理を強化したい

日本の温泉には、pH値が8.0以上のアルカリ性となっている「アルカリ泉」が多く存在します。
消毒で一般的に使用される塩素系殺菌剤(次亜塩素酸ナトリウム)は、アルカリ泉やアンモニアや鉄などを含む泉質では殺菌効果が低下しやすく、バイオフィルムの発生やレジオネラ属菌の検出など、衛生管理が不十分となる可能性があります。
さらに、濃度維持のために塩素系殺菌剤の添加量が増加すると、不快な塩素臭や発がん性のある「総トリハロメタン」の発生、温泉水の色落ちなどが起こり、温浴施設のイメージ低下につながる恐れがあります。

  • バイオフィルムの発生
  • 塩素臭
  • 温泉水の色落ち
弊社の対応

モノクロラミン処理による衛生管理の最適化※4

モノクロラミン処理は、厚生労働省に認められた新たな消毒方法です。
次亜塩素酸ナトリウムをはじめとする従来の遊離塩素では、濃度維持が難しいアルカリ泉や一部泉質においても、消毒効果や効果持続性に優れ、不快な塩素臭や総トリハロメタンの低減にも繋がります。
TOHZAIでは温浴施設用のモノクロラミン生成装置をラインアップしており、系内の菌繁殖を抑制し、安定した衛生管理を提供します。

集毛器内のバイオフィルム発生状況

エネルギーコスト削減イメージ※4

各泉質におけるモノクロラミンの残存性

浴槽水処理に関する
お悩みはTOHZAI にお任せください

  • 設備に異常がないか

    調査・点検してほしい
    (他社納入設備を含む)

  • 浴槽設備の日常管理の

    手間を削減したい

  • 設備の省エネによる

    メリットを算出してほしい

  • 設備の老朽化が進んでおり、

    更新の費用を算出してほしい

まずは、お気軽にご相談くださいお問い合わせはこちらから

TOHZAIが選ばれ続ける理由

豊富な製品ラインアップとワンストップソリューションによる迅速な対応力で、

多くのお客様に選ばれ続けています。
お客様の現場を深く理解し、水質や現場状況に適した薬剤選定やラボ試験、

カスタマイズにも対応し、ニーズや課題に真摯に向き合います。

  • 01

    洗浄剤など
    様々な泉質にも対応

    ニーズに対応する
    製品ラインアップ

  • 02

    お客様のニーズに
    合わせた

    オーダーメイド
    制作

  • 03

    旅館やフィットネス
    ホテルなどの

    豊富な実績

  • 04

    全国サービス拠点
    からの高品質な

    アフターサービス

関連製品

お客様の現場状況に合わせた水処理薬剤や管理装置などのツールを取り揃えております。
浴槽水の水処理はTOHZAIにお任せください。

浴槽水の適正水質を維持

ユニット型ろ過装置
サワフィルターCFP

セラミック系ろ過剤を充填した砂ろ過方式で、透明度の向上だけでなく、浴槽水の適正水質を維持します。
ろ過塔内面のFRPトップコート層に抗菌剤を配合し、菌繁殖を抑制します。

適正な衛生管理をサポート

高度衛生処理管理
ステリライザーSA

厚厚生労働省の指導に基づき、残留塩素濃度を常時管理する事が可能です。
スパレジオA-5(除菌剤)を自動注入することで、レジオネラ症防止など高度な衛生管理を実現します。

より安全な水質を得るために

自動塩素滅菌装置
ステリライザーSB

系内の残留塩素濃度を計測し、濃度に応じて薬注制御を行うので、残留塩素濃度を一定に管理する事が可能です。
残留塩素計は特殊電極を採用し、高pH領域等でも安定した測定が可能です。

現場・用途に応じた系内洗浄が可能

浴場用洗浄・除菌剤
スパレジオシリーズ

豊富なラインアップで、あらゆる浴槽における殺菌洗浄が可能です。
レジオネラ属菌の温床となるバイオフィルムを除去し、衛生環境を改善します。

これまでに培ってきた水処理、メンテナンスなどに関する技術・ノウハウ・解析力で、

各種設備の最適化をサポートするアフターサービスの体制を整えています。

これまでに培ってきた水処理、

メンテナンスなどに関する技術・ノウハウ・解析力で、

各種設備の最適化をサポートする

アフターサービスの体制を整えています。

自社営業員による維持管理

経験豊富な営業員が現場を訪問し、水質状況の確認や現場機器のメンテナンスを行い、設備の維持管理をサポートします。
さらに、工業用内視鏡などの各種検証ツールやIoT技術を活用し、状況を把握します。

各種分析

グループ内には分析・試験機関が設置されており、各種水質分析、菌類検査、試料の定性分析などを実施することが可能です。
また、様々なラボ試験やろ材性能テストを行い、最適な水処理のサポートを行います。

コンサルティング

ヒアリングや現場設備の調査を通じて、お客様が抱えている課題の顕在化を行います。
水質分析・各種解析データを基に、多角的な視点から課題解決や最適な水処理システムのご提案を行います。